2019/04/03 14:08

私たちの皮革の世界でも 安さを追求する動きは とどまることを知らない

草加の地でも 私たち皮革業 タンナーと言われる業は 昭和全盛期は60社存在したという

元号が新しくなる今 もう3~4社である

物が売れないと言い 革製品の値段を安く設定し おのずと 材料の値段も 下げられていく

もしくは販売価格が変わらずとも 材料の単価を下げ 利益率をキープする動き

値段の勝負になると 質=良い材料 良い薬剤 技術開発が 使えなくなる 

結果的に 業界自体を衰退させてしまう 

今日も ある薬剤が 製造中止になったと 知らされた

質を 落としたくない!

とても良い薬剤なのに 他に 使う方が もう居ないのだと言う

、、、、ということは、同業者も やもなく薬剤を見直してしまったのだ

なんとも 寂しい現実だ

革の原材料 原皮も 大半を 輸入に頼っている日本

生産量が年々下降しているため 原皮輸入量が減り だんだん相手にされなくなっている

すなわち 良い原皮が回ってくることが少なくなるということ 

野球グラブの革も 新規参入者が増え 価格競争に陥っている

これでは 技術の発展は 期待できない

革の1デシが高い!というだけで 売れなくなっているが デシ単価の比較ではなく なぜ歩留りで比較しないのか!

本質を見てほしい

作っている人の 姿勢を見てほしい

もっと もっと良い革を 求めてほしい

そして 日本の革を たくさん使用して 技術力の高さを競わせ より良い革を引き出してほしい

これから安い海外製の最終革が どんどん日本に入ってくる

地球に優しい革を アピールするのも 時代の流れで 仕方ないし そうあった方がいいに決まっていますが

その前に 通常の革すら作れなくなる背景が 一歩間違えれば そこにあるのだということを 忘れてはならない

豚コレラの発生により 材料の種類は違えど 廃業されるタンナーさんがおられる

非常に心が痛い

日本の皮革界 行く末を 案じている

                 2019年4月3日 株式会社ジュテル・レザー 沼田真美子