2019/03/04 15:24
ときどき 日本製って いまどうなんだろう?と 考えることがあります
以前 ファクトリエの山田敏夫氏の講演を 聞きにいき
「今日 日本製の洋服を 着ている人!手を挙げて!」と 言われたときに
私は 自分の着ている服がどこで作られているなんか 把握していないことに気がつきました
少し前は 中国製と聞けば 壊れるのが早いとか 雑だ と感じて 倦厭したこともありましたが 最近は ほとんど気にならなくなりました そん色のないレベルまで腕が上がったのだということだと思います
ただ 若かりし頃の洋服を 未だに着ている私にとっては 素材の良さ・耐久性は はるかに昔の方があったと思っています
☆ さて 私のお仕事は 革づくり
イタリア製と聞くと 日本人の多くは 「わぁ~オシャレ 高級ブランド!」 な~んて 憧れを強く抱き大変良いイメージなので 高価でも受け入れられているのが現状かと思います
日本製はと言うと 時計や 戦艦大和を代表するように 緻密で正確で 改良・工夫をし 手を抜かない品質基準である印象を 世界に植え付けることに成功しました ところが今はどうでしょう?
縫製の多くは 安さを求め海外に出てしまいました その間 技術は海外に渡りました 日本は世代交代をせず廃業する方が一時増えました 技術の継承が途絶えることも多くありました そうこうしていると 国内の消費量がぐっと減っていき 生産量が海外の基準に及ばなくなり より労働賃金の安い国か もしくは日本に戻ってくる企業が多くなります
海外製(特にアジア圏が多いのですが)の革製品は とてもきれいに縫われています 技術指導の賜物だとしても こなす量は日本の生産量をはるかに超え 訓練量が多く成長が著しいです
革は天然物です 製造にあたり 一筋縄ではいかず 昨日やったことが 今日は違うかもしれない 忍耐と五感と経験とイメージを使うのが革づくり
これから海外の安い革が どんどん流通され始める中 革づくり そして 革製品に携わる方々 日本が沈没しないよう 心して臨まないといけません 日本の良さ 日本人の特徴 クオリティーを 見直し 自分だけが良ければ良いという感覚ではなく 限られた資源 限られた人材を 効率よく 協力し合って 臨む必要があると思っています
あれが嫌 これが嫌 と言っていたら 世界に取り残されます
まずは MADE IN JUTERU として 魅力ある 革づくりを 心がけて参ります
平成31年3月4日 株式会社ジュテル・レザー 沼田真美子