2019/02/28 20:03

こんばんは 今日 関東では 朝からシトシト雨が降っておりました 寒い一日でしたね

さて 表題の 特定芳香族アミンという言葉を 聞いたことがありますか?

平成27年 日本で法改正が行われ「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」が一部新しくなりました

その中で規制される物質は 化学的変化により容易に 特定芳香族アミン(24種類)を生成してしまうアゾ化合物 いわゆるアゾ染料のことでした (ちなみに今のところ顔料は規制されていません)

そして 規制対象商品の一部に 革製品の下着・手袋・中衣・外衣・帽子及び床敷物 が挙げられました

基準値は 繊維製品1kgあたり30mg/kg以下であること

このような規制は欧州から始まるのですが 中国では欧州よりも厳しく20mg/kg以下に設定されています

日本は遅れて 規制が始まりました

それでは 特定芳香族アミンという物質が どうして体に悪いのでしょう

この物質は 皮膚等に吸収されやすい状態です 製造途中でガスが発生したりしてそれを吸い込んだり 皮膚に触れることで 発がん性が疑われる という点が問題です

染料を使用し 最終製品になるまでに どれくらい有害効力を維持しているかはわかりませんが 人体に影響を与える可能性がある限り 未然防止の観点から 規制されることになったのです

この規制のおかげで 染料を多く取り扱っている私たちが 安全して製造に集中できることは 大変有意義になりました

そして 一般の方々 どうぞ ご安心ください! 現在私たちが 通常に染料屋さんから購入している染料は 基準をクリアしているものばかりです

では その一方で 特定芳香族アミンという物質を 取り除いた製品へのマイナスは何か という点に着目します

皮膚に浸透しやすいという特性から 色が染まりやすい 付着しやすい という利点が 得られなくなりました

要するに 色が染まりにくい 耐光性が悪くなったのです

この欠点を カバーするような 薬品が開発され始めているとは思いますが まだまだ 値段がぐっと高い!

私の心配は そこにあります

今までと同じ品質を求められれば 製造現場での工夫はもちろん クリアした高い薬品を使用し製造コストの上昇が必須です

昔よりも紫外線が強い分 染料が破壊され(色飛び)るスピードがより速まりましたので 当然クレームが入るようになりました

もっと濃く 色が褪せないように!となると 現場の人間は 何とかお応えしようと努力しますが 皆様には こんな裏事情があることを ぜひお含みおき下さると嬉しいな と思っております

もう一度 言いますが 今使っている染料は 有害物質は含まれない もしくは 基準値を下回った安心した薬品を使用しております

そして顔料におきましては規制されておりませんので 問題ありません

古い製品をお持ちの方でも 必ずしも そのことが原因でガンになるわけではありませんので 過度な心配はされないようにしてください

まずは 内容を 知ったうえで 個々で 判断してくださればと思います 

平成31年2月28日 株式会社ジュテル・レザー 沼田真美子